『書くことは生きることに似て』
風呂に入っていない。
部屋から一歩も外に出ない。
ただ、書く。
インスタントラーメンを食べ、書く。
ウイスキーを飲み、書く。
トイレに行き、書く。
寝巻き姿のまま、書きつづける。
やめることができない。
人は風呂に入らなくても、誰かと会話をしなくても、生きていくことができる。
いや、それでも、生きることしかできないのだ。
書くことしか、できない。
だから、書く。
その偏り、破綻しきった姿は、私が望む姿だろうか？
そんなわけは、ない。書くことは、生きることと同じで、苦しい。それでも、そうせざるを得ないのは、他にできることが何もないからだ。
手に入るものは、我が望まぬもの
手に届かぬものは、我が望むもの
神は、望む者には与えず、望まない者に与え賜う
無慈悲なる神の贈り物
我は泣きながら、望まぬものを手に、歩き続ける
望まぬものを与え賜うた神に感謝しつつ
歩き続ける
滝澤（2002/03/10）
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