『まりも』
私はまりもが大好きだ。
何故だかは解らないがとても好きなのだ。
ここで、まりもの愛の伝説を紹介しよう。
昔、阿寒湖の酋長ピリカメノコの娘セトナとその下僕マニベが、いつしか恋仲となりマニベが下僕あるために二人の恋ははなかくも破れ、セトナは他の男と結婚することになりました。しかし、婚礼の当夜セトナはマニベを忘れられず、遠くからマニベの奏でる美しい草笛に誘われて湖畔をさまよいでて月淡き湖水に二人は丸木船をあやつり沖に出て、この世に結ばれぬ運命を故郷の湖底に結ぼうと身を投げたのです。酋長を始め村人もその深く清い二人の心を初めて知り二人の幸せを祈りました。その後、相愛の男女がまりもに祈ると不思議と幸せになるといわれています。この激しい恋のセトナとマニベの魂が今もまりもの姿になって永遠に生きていると伝えられているのです。
（以上、説明書から引用）
良くある話しだ。どうでも良い。
でも、やたらと感動した。感動した後、馬鹿にもしてみた。
「草笛を遠くから？なんだそりゃ。身投げするよか、かけおちすればいいじゃないか！」...と
でも、感動の力は強かった。
私のまりもへの想いを強烈なものに変えてしまったのだ。
だからと言って、ちゃんと世話をしている訳ではない。
ほっといても、勝手に育ってくれている。
そして、いつも２匹一緒のまりもに嫉妬をしてみる。
たまには２つ一緒のまりもを、酋長の様に引き離してみるのもいいかもだ。
それか、ライバルまりもを増やしてみてもいいかもだ。
簡単な事だ。もう１セットの中の１匹を取り出して、加えてみるのだ。
何か変化が起こるかもしれない...
私は、こういう事を夜中の５時に考えているのであった.....
紫の薔薇の人（1999/10/11）
苦節三年。更新を稼ぐために書き連ねてきた「与太話」だが、初の寄稿があった。
夜もしらじらと明けようかという時間、水槽の中のまりもをにらみ、悪さをしてやろうかと真面目に考えているおばかっぽさが、実に良い。ついつい採用してしまった。
しかし、まりもねぇ。
まりもの愛の伝説なんて、いかにも嘘っぽい。説明書に載っていたという文章が、またヘタクソでたまらない。インチキっぽさの極致、といった感じ。まりものパッケージを売っている会社、もう少し考えたほうがいいと思うけどなぁ。
（滝澤）
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