『最新流行ウォッチ−映画館』
今日は、時代の最先端を行くトレンド情報をお知らせしよう。
今、映画館の中で座席を立つのが流行している。私が半年ほど前に、立て続けに３本ほど映画を見た時には、そのような様子はまったくなかった。先日、２本ほど見た時、どちらの映画館でも座席を立つ、座るを繰り返す人が多かった。これは、明らかに新しい流行である。
映画館で座席を立つには、少々コツがある。
まず、絶対に最初の予告編の最中に立ってはいけない。広告の時には、日本映画を「くだらない」と評し、ハリウッド映画を「面白そう」と評し、その感想を近くの座席の人たちに聞こえるよう、大きな声で知らせる必要がある。
予告編が終わって本編が始まったのを確認し、それからおもむろに座席を立たなければならないのだ。また、座席を立つ時、戻る時には、コソコソと体をかがめるような真似などしてはいけない。堂々と、ひるむことなくスクリーンの前を横切ろう。ともすると他の観客の迷惑になりそうな気がするが、それが流行なのだ。
映画の最後には、定番の「スタッフロール中離席」があるが、これについては改めて説明する必要はあるまい。
そうそう、順番が前後してしまったが、映画館に入る時には、前回の上映中に入るのが望ましい。エンディングをたっぷり堪能してから、広告、予告を眺め、本編が始まったら席を立つ。これが基本である。
さあ、みんなも実践してみよう。
滝澤（1999/05/30）
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