『旅の話その後』
パスポートを取った。部屋を引き払って、実家に移動した。運動不足がたたって、筋肉痛で非常につらい。
とは言え、できるだけ早く出発するために、観光ビザの取得を急がなければならない。そこで、大使館に電話攻撃。とりあえず、ビザ取得のために何が必要なのかを聞かなければならない。
まず、驚いたのが、意外に電話中が多いこと。根気良くかけるのが基本のようだ。
最初はロシア。
電話がつながると、いきなりロシア語。「日本語だめですか？」と聞くと、強烈なロシアなまりの英語で何やらしゃべり、かろうじて「ニホンゴ・ノー」という言葉が聞き取れる。しょうがないので「あ、わかりましたー。どーもー」と言って電話を切ってしまった。他に「テレフォンサービス」という番号があったので、そこにかけてみた。２０回呼んでも出ない。ロシアは直接大使館に行くしかないようだ。
次に中国。
いきなり無人の音声ガイドが出る。０９９０−＊＊−＊＊＊＊にかけろ、などというつれないメッセージ。とりあえずかけると、ＦＡＸで情報が取り出せるという。なかなか進んだ技術を使っているようだ。と思いきや、ＦＡＸで送られてきた情報はとてもチープ。まったく役に立たない。中国も直接大使館に行って、説明を聞くしかないようだ。
最後はモンゴル。
ちょっとだけ日本語が下手なお姉ちゃんが出て、ビザを取るのに必要なものを丁寧に教えてくれる。「現地のホテルの手配ずみ」という証明書が一泊分だけでも必要らしい。ホテルの連絡先を教えて欲しいと頼むと、いろいろな場所があるから、直接来て選んだほうがいいと思う、という。なるほど、こうなりゃヤケだ。モンゴルも大使館に行きましょう。
結論。
「事情聴取」「申請」「取得」の３回、大使館へ行かなければならないらしい。むろん、旅行会社にまかせれば、そんなことしなくてもいいんだけど。旅行会社は、とにかく高い。手数料やら何やらで、２０万ちかくもぼったくられる。しかも、行き先でのホテルも全泊予約しておかなければならないし。
明日にでも大使館めぐりをしよう。
滝澤（1997/07/03）
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