『結果優先』
世の中、結果優先。
最終的にこうなりました、というところばかり評価される。
で、他人からの評価ばかり気にする人は、結果ばかりを優先するようになってしまう。
でもね。
結果を出せずに死んでしまった人の一生は、無意味なわけじゃない。
どうも、そこのところを勘違いしている人が多いような気がしてならない。
典型的ハリウッド娯楽映画のような成功人生なんて、ありえない。
成功した人の話が作られるとき、たいていは成功するまでの過程を描き、オチとして成功という結果を提示するのが常だ。でも、重大な要素が描かれていない。
人は年老い、死ぬ。
死ぬことが成功だと思う人がいれば話は違うが、普通はみんな死にたくないと思うものだ。死んでおしまいというオチがつくすべての人生は、結果だけで言えば、失敗人生ということになってしまう。
結果を優先させすぎて行き着く先は、そんなところ。
まあ、わからなくはない。
結果は、いつだって欲しいものだ。
結果が欲しいから、努力するわけだし。
出た「結果」というものは、まわりから見れば、とてもわかりやすい評価ポイントにもなるわけだし。
でも、努力が必ず報われるなんて、ナンセンスだ。
物語を作っていても、私はやはり思ってしまう。
努力の末に得られる結果で感動するのではなく、努力している姿そのものに感動するのだ。結果は、運。
結果を求めすぎて、苦しくなってるあなた。
あなたが結果を求めて努力している姿を、何よりも評価してくれている人は、必ずいるはず。
そう思ってないと、やってられない。
でしょ？
滝澤（2005/08/14）
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