『銀河系巨大爆発！！』
「銀河系巨大爆発 太陽３０万年分の質量、０．２秒で放出」
このタイトルを見て、思わず首をかしげた。
んんん？
３０万年分の質量？
質量って、年数でカウントできるものなのか？ 清涼飲料の１年分とか言えば、まあ、１日１本として３６５本なのかな、などと想像することはできる。でも、太陽３０万年分の質量というのは、想像できない。太陽の質量は1.989×1030kgだと言われている。１日１太陽として、１年で３６５太陽。
すなわち、３０万年分の質量とは、
1.989×1030×365×3×105
であるから、
2.178×1038kg
と、無理に解釈してみた。
もう、ここまでくると、すごいんだかすごくないんだか、ケタが多すぎてまったく理解できない。
観念してニュースの記事をきちんと読んでみた。
「銀河系で昨年１２月に起こり、観測史上最大のガンマ線を放射した巨大爆発は、太陽が３０万年かけて放つエネルギーに匹敵する量を、わずか０．２秒で放出したことが分かった。」
んんんんんん？
太陽が放つエネルギー＝質量なの？
なんのこっちゃい。
まったくもって理解不能。
こういうときは、天文学系のニュースに詳しいアストロアーツに頼ろう。
「超強磁場中性子星の巨大フレア: 日本観測陣の貢献」
このへんが、関連ニュースらしい。
リンク先の情報を見ていると、要は、どこぞの天体で発生した巨大フレアで、大量のガンマ線が放たれた。そのガンマ線のレベルが極端に高かった。と、まあ、そんな内容だったようだ。
上記ページからリンクされている東京大学宇宙惑星科学講座HPの記事によれば「ガンマ線のエネルギー放射率は瞬間的に天の川銀河のすべての星の光の合計の数百倍という驚異的な値に達したものと推定される」とのこと。
そりゃあ、すげえ。
ちゅーか、「銀河系巨大爆発」の記事は間違った記述だらけじゃねーか。
いや、待てよ？
「銀河系巨大爆発」のほうは署名記事で、「下桐実雅子」という記者の名前がしっかりと入っている。まさか、署名記事でそこまでぐずぐずの記事を書くなんて、プロなら恥ずかしくてできないはずだ。
ってことは、やはり、本当なのか！？
まあ、話としては、銀河系が巨大爆発して太陽３０万年分の質量が０．２秒で放出される、なんて事件のほうがミステリアスで面白そうだ。
いよいよ、この世界も終わりだな。
滝澤（2005/05/08）
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