『今週のおばかちゃん』
今週のおばかちゃんでございます。
「マリンアニマル・ライフライン」というアメリカに本部のある動物保護団体が、なんと「タマちゃん」の捕獲を敢行！
どうやら、普段は「浜に打ち上げられたイルカやアザラシなどを救助する」といったような活動をしているらしいが。なるほど、横浜のあたりに出没しているアゴヒゲアザラシも、その同類とみなしたわけか。
頭、悪いね。
まあ、どうでもいいけど。
とりあえず今は、イラクや北朝鮮のことが気になる。株価の低落や失業率の増加も。いや、それ以前に、今夜は雨だというのに傘がない。それが大変だ。
何より笑えるのは、ファンクラブ「タマちゃんを見守る会」というのが出てきたり、市民団体「タマちゃんのことを想う会」というもの（別ニュース参照）が出てきたりすることだ。
見守る会がはぐれアザラシを鑑賞する集まりで、想う会がはぐれアザラシを仲間のところに返したいと考える集まりだそうで。
ほかに、することないのかね。
大発生して食糧不足になっているであろう「ボラちゃん」を救うとかさ。
生活廃水を減らす努力をするとか。
川のゴミさらいをするとか。
捨てられたペットを助けるとか。
オゾンホールをふさぐとか。
地球の温度を下げるとか。
人の数を減らすとか。（あ、これはアメリカがやろうとしてるか）
いやあ。
おばかって、本当に素晴らしいものですね。
自分にとって都合の良いものしか見ない、という、その「思考停止」な具合がたまりません。
本来は理解できないはずのことを、理解したつもりになって、行動してしまう。
はぐれアザラシにとって何が幸せか、本当に理解したと思ってるんだろうか。（動物の考えてることなど判らん）
署名やデモで戦争が止められると、本当に思ってるんだろうか。（そんなことで止まった戦争の話は聞いたことがない）
テロで世界を変えられると、本当に思ってるんだろうか。（チェ・ゲバラがボリビアで失敗してから方法論そのものが怪しくなったと思うのだが）
人を殺すことでテロがなくなると、本当に思ってるんだろうか。（報復がこわいねぇ）
何が正しくて何が正しくないのか、私にはとんとわかりませんな。
あ、ひとつだけ、絶対に正しくないことならわかる。
自己の無謬性を信じること。
これだけは、間違いだ。
そう。
このことがわかっている私は、非常に正しい。絶対に間違わない。とっても偉い。私のとっても偉い考えを世界中に伝えて、すべての人を啓蒙するのだ。世界を我が手に。ビバ、私。
…え？ 何か間違ってる？
滝澤（2003/03/16）
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