『ココロのササエ』
人は、さみしい生き物です。
いつだって、ひとりです。
誰かと一緒にいるときは幸せでも、ずっと一緒にいられるわけではありません。どんなに頑張っても、結局はひとりになる瞬間がきます。
絶望的な孤独。
人は、わがままな生き物です。
孤独はイヤだと言いながら、大勢で群れることも嫌います。
人とは違うんだと信じたくて、自分が特別な存在であることを証明したくて、いつだってジタバタとあばれているのです。
回避不能の衝動。
群れはイヤ。
でも、ひとりもイヤ。
なら、何人だと良いの？
この人じゃダメ。
でも、あの人でもダメ。
なら、誰だと良いの？
贅沢な悩み。
孤独な人は、幸せな人です。
ひとりであるからこそ、他の誰かを求めずにはいられないから。
孤独を忘れることができる一瞬の意義を、感じることができるから。
他人との関係の中で、自分の立っている場所を確かめることができるから。
切実な熱情。
人は、さみしい生き物です。
いつだって、ひとりです。
でも、さみしい人は、幸せな人です。
そのさみしさは、いつか癒されるでしょう。
きっと、その一瞬を、歓喜をもって迎えられるでしょう。
おおいなる喜び。
支え、ありますか？
ぼくの支えは、誰かから必要とされている、という事実です。
ぼくの長所も短所もひっくるめて、ぼくがぼくであることを認めてもらえること。
ありがとう、と言ってもらえること。
ぼくの支えは、誰かを必要としている、という事実です。
その人の長所も短所もひっくるめて、その人がその人であることを認められること。
ありがとう、と言えること。
存在することの価値。
ぼくを必要としてくれるすべての人に。
ぼくが必要としているすべての人に。
すべてのココロのササエに。
ありがとう。
滝澤（2001/07/14）
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