『サッカー』

 最初にサッカーに魅せられたのは、12年前のワールドカップだった。当時は今ほど人気もなく、NHKの深夜に細々と中継をやっているだけだった。そこで、マラドーナの活躍を見たのが、そもそもの始まりである。
 4年前に日本のチームがワールドカップに行きそびれた時、1点リードした日本は守りに入って負けた。数多くシュートをうたれれば点を取られるのは当たり前の話なのだ。だいたい、守っているだけの試合など、見ていても面白くなくて仕方ない。4年前、私は、日本がワールドカップに行けなくて良かった、と心から思った。必死に守るだけの弱いチームなど、ワールドカップの場で見たくない。
 先日、最終予選の日本対韓国の試合があったが、後半に点を取った日本は守りに入り、負けた。いちおう日本人だから心の底では応援していたが、4年前から何の進歩もない試合はこびを見て、幻滅した。
 そしてつい昨日、今度はカザフスタン(?−名前が似ていてわからない…)と引き分け。内容としては韓国戦ほど悪くなかったが、それでも終盤はドタバタしていて、見ていられなかった。まあ、これから全勝すれば、まだ可能性はあるのだろうか。でも、どうでもいいや。
 考えてみると、Jリーグなどが始まってテレビに試合が映る機会が増えたが、実は冷静に見ればさほど「すごい」わけではない。ところが、低レベルな試合で「すばらしい」を連呼する奴やら、勘違いしてやたらうるさくしゃべる奴やら、そういうアナウンサーの低能ぶりにはムカつく。ちゃんと事実を伝えろよ、と言いたい。
 まあ、マスコミが事実を伝えないのは今にはじまったことではないが。

 あーあ、早くワールドカップ本戦が始まらないかな。8年前から、カメルーンというチームが気に入っているのだ。今年も出るみたいだし。テレビ観戦を楽しむだけなら、それで十分だろう。


滝澤(1997/10/05)



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