『ホームページを作る』
さてさて、ホームページを作ろうと考えたのはいいが、その方法が皆目見当もつかない。HTMLなどというものが書けるわけでもなく、果たしてどこから手をつけていいものやら。しかたないので、一般のページから「これだっ！」というのを見つけてきて、そのHTMLの記述を参考にしていくことにした。
で、さっそくネットサーフィンを開始。インターネット導入直後は物珍しさもあってネットサーフィンをしていたが、もちろん、そういう無目的なネットサーフィンが楽しいはずがない。当たり前のことだが、すぐに飽きた。おかげで、最近の私にとっては、インターネットは月に1〜2通しか届かないE-MAILのことを意味していた。久しぶりのホームページ散策だから、少しは印象が違うだろうか？ などという淡い期待を抱きながら、ぶらり散策を開始。さあ、出てくるぞ、出てくるぞ、そらそらそら…。
「このページを見るには、NetScape2.0以上が必要です」
「あれ、なんだこりゃ？」
「このページはフレームが仕様されていて…」
「むむむっ！！」
「あなたのブラウザはバージョンが…」
「うおぉぉっ〜！」
悪かったな。どうせ私の環境はMac版のNetScape1.1に14400bpsのモデムというレトロな構成だよ。だからってなぁ、古い道具を使っている人間は見捨てていいのか？ そういう配慮のなさが、どうも許せんよなぁ。
…あ、今度はつながった。でも、まだ何か小さいファイルをチラチラ読み込んでるな。もう少し待とう。…しかし、長いぞ。いつまでチラチラ読みを続けているんだ？ 待て待て、これはエンドレスのアニメーションを読み込んでいやがるな？ まぎらわしいことを。ShockWEBだか、JAMAだか、アニメーション岐阜だか、GDIだか、なんだか知らんが、そういった不親切なことをするもんじゃない。最新の技術を使って飾っても、中身が最低なら意味がないだろうに。まったく、邪魔くさくて仕方ない。
しかし、これで方針は決まった。
1.中身で勝負。
2.簡潔に。
3.動かない。
うん、これでいこう。さあ、我が覇業へ一歩全身だ！
などと言いつつ、最新の技術が使えないことの弁明をおこなう私だった。
滝澤（1996/11/04）
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