ぼくは ひとりでは飛べません
翼がないから
もしも
足のない鳥がいてくれたら
ぼくはきっと しあわせになれる
ぼくは 君のその胸に抱かれて
一緒に空を飛ぼう
ぼくは 君をこの胸に抱いて
一緒に地を走ろう
ときに飛び
ときに走り
互いに
ひとりでいたら見ることのできなかった世界を
すこしだけ
ほんの すこしだけ
ときにひとりで 君の飛ぶ姿を見上げ
ときにひとりで ぼくは走りつづけ
でも
飛びたいぼくを 君が抱き
走りたい君を 僕が抱き
そんな 依存とは違う協調が
きっと うまくいくはず
ぼくは ひとりでは飛べません
翼がないから
ぼくは 自分に翼が生えてくることを信じません
でも
足のない鳥の存在は 信じます
きっと
いつか
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