飛べない鳥は 空を見る
幸せはこぶ 青い鳥
自由にはばたく その姿
羨望と
あこがれと
でも 飛べない鳥は ただの肉
飛べない鳥は 夢を見る
自分の背中に 青い羽
大きな翼で 空を舞う
かなわない
ただの夢
やっぱり 飛べない鳥は ただの肉
どんなに祈りをささげても
背中に翼が生えてくる
そんな奇跡は起こらない
ないものねだりをしてみても
翼を持たずに生まれつく
そんな事実は変わらない
飛べない鳥は 泥の色
青い翼に あこがれて
空の青さに 恋焦がれ
とどかない
変わらない
ほら 飛べない鳥は 泥まみれ
飛べない鳥は 地を駆ける
何度も転び 汚れても
できることとは 走ること
飛べずとも
ひた走る
やっぱり 飛べない鳥は 泥まみれ
わたしは醜い泥色の
飛べないつまらぬ鳥だけど
そんな現実くそ食らえ
どうせ地を這う鳥ならば
地を這うことでは負けられぬ
空飛ぶ奇跡は必要ない
見よ この足で
見よ 立っている
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